"もう田舎の研修病院に、増えた研修医の面倒をみる指導医層は枯渇してますよ。
それにこんどは初期研修でのセレクションが、後期研修でのセレクションに三段逆スライド方式になるだけです。
今まで研修医が見向きもしなかった貧弱地方医局の現実を現場で生で見てしまった都会の研修医は、おそらく二度と僻地には行くまいと心を決めることでしょう。
研修医を指導するのは、以前の医局制度では、仕込みのデキ具合が同じ医局内で評価されるために、気合いを入れて指導したという面があります。
もちろんそんな即物的な動機だけでなく、人情として同じ医局ですから、数年後に再会したときに立派な医者に育ったかつての研修医を見て、ああ指導して良かったなあと無形の喜びを得る。
そんなインセンティブが、この制度の下では、まったくありません。
どうせ、初期研修が終われば都会に行ってしまう研修医を教育する田舎の指導医のモチベーションを保つには、ビジネスライクに教育に対する報酬・評価を与えるくらいしか思いつきませんね。
そして、それはこの5年でまったくやってこなかったことですし、今度もないので変わらないでしょうよ。"